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『Quintuple』買ってみた
こんにちは。WEBスタッフの新田です。少し前にアトリエクラムと姉妹店のアルティザンワークスに追加された『Quintuple(クインタプル)』を自分用に購入したので、せっかくなら！と商品をレビューしていきたいと思います。
『Quintuple』とは
『Quintuple』は細身のリングが5本連なっている、まさしく5連のリングです。名前の読み方は「クインタプル」。「Quintuple=5倍の、5重の」というありのままの名前が付けられています。
「新しくもあり、どこか懐かしさもあるデザイン。」がコンセプトになっています。
▼薬指に着けているものが3連リング、手のひらに乗せているものが5連リングです。
アトリエクラムではプラチナやゴールドを用いた、ブライダルリングとして同シリーズの3連リング『Triple(トリプル)』と共にカスタムオーダーラインに追加されています。姉妹店のアルティザンワークスでは、同様にブライダルコレクションの他、シルバー(Silver925)や真鍮(しんちゅう/Brass)などを使用したカジュアルファッションリングとしても販売しております。
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5連リング『Quintuple(クインタプル)』レビュー
実は個人的に欲しくて企画を持ち込んだような商品なので99％主観のレビューになります。もはやセールスに近いですがどうか聞いてください。
購入した仕様
私は5本のうち、シルバー4本×真鍮1本の組み合わせでオーダーしました。店頭販売しているものは全てシルバーだったり、シルバー・真鍮・銅の組み合わせのようですが、要望があれば今回のような特注の組み合わせも受け付けてくれます。
これは出来立てホヤホヤの時に撮影したものです。どうでしょう？
ん～～～…良い。
シルバーの中で輝く真鍮の色味が最高です…ハァ…（お伝えしていませんでしたが、シルバーと真鍮の組み合わせが一番好きです。他に普段よく着けている指輪が2本ありますが、どちらもシルバーと真鍮のコンビリングでした。）
サイズはSサイズ（ブライダルラインは細かく指定ができますが、カジュアルラインは「Sサイズ」「Mサイズ」「Lサイズ」の形で販売しています）を選びました。だいたい7.5~8号くらいです。
デザインについて
完成してから着け始めて約2週間経ちますが、24時間ずっと着けたまま生活しています。約2mm幅のリングが5本分ついてはいますが、余計な装飾もなく且つ、角のない甲丸形状なので着けっぱなしでも特に気になりませんし、どんな服装でも変に浮くことはないかなと思います。シンプルだけど個性的…アイコニック的な存在になってくれます。
「細身と言えども5本もリングがくっついてたらさすがに派手では？」と思われるかもしれませんが、先述したように1本1本がシンプルなので派手派手しさは感じられません。
あとは、すべてのリングが独立（ロー付けなどで溶接されていない）しているので、ふと見た時に真鍮のリングが端に居たり全部シルバーだけになっていたりして実に愛らしいです。例えるなら、さっきまで丸まって寝ていた愛猫がその後目をやると大の字で寝ていた、みたいな感覚です。これは異なる素材を組み合わせた時の楽しみ方ですね。
着け心地について
特に問題なし。こちらも先述しましたが、丸み加減や1本の厚みなどを考慮して作られているので気になりません。既に体の一部です。ちなみに1本ずつの幅はおよそ2mm、厚みはおよそ1mmです。
着け外しについて
特に普通のリングと変わりありません。リングの上をリングが転がりながら？移動するので不思議な感覚が味わえます。
さすがにアレなのでデメリットをまとめました。
とまあ、ここまで色々書きましたが主観過ぎてさすがに怒られそうなので、念の為この指輪のデメリットもまとめてみました。
厚み（ボリューム）が出る
「着け心地問題なし！」とは言いましたが、これはほんとに良いです。これで角が残ってたらゴリゴリ当たって泣いてました。ただ、リングが重なり合う部分の厚みが気になる方は多いかもしれません。リング単品では約1mmの厚みですが、単純に2本重なるとおよそ2mmになります。たった1mmですがジュエリー界隈ではその数ミリ差が命取りになります。（※これは誇張表現です。）
この写真を見て頂ければ何となくお分かりいただけると思うのですが、薬指に着けたリングが隣の小指を押しのけ隙間が空いてしまっています。普段動いている中ではそこまで影響はないかもしれませんが、ふとした瞬間に気になってしまうポイントだと思います。
傷が付きやすい
指輪というものは着ければ着けるほど傷が付くものなので当たり傷はもはや宿命なのですが、このリングに関してはまた話が変わります。なぜなら常に金属同士が擦れ合っているから…傷の付きやすさは単体のリングの比じゃないです。リングがリング上を転がると表現しましたが、着脱でそれは常に起こりますし、着けて何かにぶつかればその衝撃でリング同士が擦れて…という無限ループに入ります。「常にピカピカの指輪を着けて過ごしたい」というお嬢様タイプの方にはオススメできません。
▼着け始めて約2週間のマイ・クインタプル。万遍なく小傷が入っています。
余談ですが、私たち作り手はこうした小傷が入った指輪を「育っている」と表現することがあります。革製品なんかもそうですが、使う人によって金属も色んな表情に変化していき、その人に馴染んでいきます。そうしてだんだん愛着が沸いて値段や商品的価値だけではない本当に価値のあるアイテムになって行くのです。…要約すると、そこも含めて楽しんでいただけると嬉しいです、ということです。
サイズ変更が出来ない
現状、3連リングと5連リングはサイズのお直しを受け付けておりません。複数本のサイズ変更、重なり合う指輪の装着感の微調節が難しい為です。なので、ご購入前にしっかりとサイズのご確認をして頂くことが必要となります。
『Quintuple(クインタプル)』総評
「経年変化を楽しめるならおすすめ！」です。1本だけの指輪と比べると、小キズが増えるスピードは非常に早い商品だと思います。それをプラスと捉えるかマイナスと感じるかでこの商品の価値は大きく変わってきます。この経年変化の早さをこの子の成長速度だと感じて大切にしていただける方には、ぜひ着けていただきたいなと個人的には思います。（ご希望があればクリーニングもできるんですけどもね！）
金属を「育てる」ということを感じさせてくれる1本になると思います。
商品情報
プラチナやK18素材を使用した“ブライダルライン”はアトリエクラム新潟店とアトリエクラム長岡店、姉妹店のアルティザンワークスにてお取り扱い中です。シルバーや真鍮、銅を使用した“カジュアルライン”はアルティザンワークスのみのお取り扱いとなりますのでご注意ください。
今回私が購入した組み合わせ及びSILVER925リングのクインタプルは1本25,000円+税です。ブライダルラインの価格は各店までお問い合わせください！